地下鉄(メトロ)に乗って
2006年11月1日 映画
自分なりに色々と考える事の多い作品で、ストーリー的な展開や
結末に関しても色々と言いたい事があるのだが、この作品はネタバレ
すると非常に面白くない事が多そうな為今回はストーリーに関しては
出来るだけ省略する。
内容的には様々な種類の愛情と呼ばれるモノにスポットライトを
当てて描き出し、それらの愛情の在り方について、また人の生き方や
家族との接し方について観客側に考えさせる代物になっている点は
面白く、見応え自体はしっかりあった。
さてこの作品はタイムスリップを多く繰り返すが、そのタイム
スリップが何故発生するのか、いつ発生するのかが基本的に不明。
その為タイムスリップの繰り返しにより徐々に変化していく現代側の主人公2人(堤真一・岡本綾)の考えている事の変化が整理されずに非常に判りにくい。
またこの作品での彼らの感情や想いの変化に関して台詞や説明・事件の少なさもそれに拍車をかけていると思う。
その結果、ラストの方での主人公達の行動の理由や想いの深さが
感情移入し難かった。
病院がどうだったのかとか・・・サッパリである。
堤真一も岡本綾も様々な表情を豊かに使い分けており、台詞より彼らの表情の非常に微妙な変化に注目していけば彼らの感情の変化や
想いの変化を読み取る事も出来るかと思うが、街中を歩いている
2人の視線や表情の深みに関してどこまでの人が注目出来ていたか、
非常に難しい作品だと思うし、結局の所主人公達の想いの移り変わり
を自分の想像で補わざるを得ない。
「気持ちの変化」と云う大きな主題だっただけに、もう少し主人公
同士の会話等でその変化を教えていって欲しかった。
しかし主役4人はどれも味がある演技でこの作品を引っ張っており、
大沢たかお・堤真一双方も前々からと同じ様にいい演技を見せていた。
大沢たかおが破天荒振りを巧く演じきる事により、様々な時系列の離れた昭和初期の移り変わりを、1人の人間が成長や挫折しながらたくましく生き抜いていった事を描き出せており、その結果時間の流れや
父親側の人生がしっかりと程度観客に伝わる。
この点は作品的に非常に重要な点。
そして同時に、メインヒロインの割に今一掘り下げが端折られている
岡本綾が、役柄に非常にマッチした物寂しげな表情や優しい笑顔を
作り続け作品全体のムードを柔らかくかつ物寂しく彩る事に一役買っていて非常に印象に残った。
いい4人を揃えたなと素直に思う作品であった。
結末に関しても色々と言いたい事があるのだが、この作品はネタバレ
すると非常に面白くない事が多そうな為今回はストーリーに関しては
出来るだけ省略する。
内容的には様々な種類の愛情と呼ばれるモノにスポットライトを
当てて描き出し、それらの愛情の在り方について、また人の生き方や
家族との接し方について観客側に考えさせる代物になっている点は
面白く、見応え自体はしっかりあった。
さてこの作品はタイムスリップを多く繰り返すが、そのタイム
スリップが何故発生するのか、いつ発生するのかが基本的に不明。
その為タイムスリップの繰り返しにより徐々に変化していく現代側の主人公2人(堤真一・岡本綾)の考えている事の変化が整理されずに非常に判りにくい。
またこの作品での彼らの感情や想いの変化に関して台詞や説明・事件の少なさもそれに拍車をかけていると思う。
その結果、ラストの方での主人公達の行動の理由や想いの深さが
感情移入し難かった。
病院がどうだったのかとか・・・サッパリである。
堤真一も岡本綾も様々な表情を豊かに使い分けており、台詞より彼らの表情の非常に微妙な変化に注目していけば彼らの感情の変化や
想いの変化を読み取る事も出来るかと思うが、街中を歩いている
2人の視線や表情の深みに関してどこまでの人が注目出来ていたか、
非常に難しい作品だと思うし、結局の所主人公達の想いの移り変わり
を自分の想像で補わざるを得ない。
「気持ちの変化」と云う大きな主題だっただけに、もう少し主人公
同士の会話等でその変化を教えていって欲しかった。
しかし主役4人はどれも味がある演技でこの作品を引っ張っており、
大沢たかお・堤真一双方も前々からと同じ様にいい演技を見せていた。
大沢たかおが破天荒振りを巧く演じきる事により、様々な時系列の離れた昭和初期の移り変わりを、1人の人間が成長や挫折しながらたくましく生き抜いていった事を描き出せており、その結果時間の流れや
父親側の人生がしっかりと程度観客に伝わる。
この点は作品的に非常に重要な点。
そして同時に、メインヒロインの割に今一掘り下げが端折られている
岡本綾が、役柄に非常にマッチした物寂しげな表情や優しい笑顔を
作り続け作品全体のムードを柔らかくかつ物寂しく彩る事に一役買っていて非常に印象に残った。
いい4人を揃えたなと素直に思う作品であった。
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