キムチ娘(前編)
2004年1月8日それは私用で乗った西武新宿線の事であった。
新宿駅で座席に座り、高田馬場駅で隣に女の子が座った。
しかし
挙動がおかしい。
もそもそ周りを見渡し、駅の案内みたいな物を探し、
とやかく怪しい。
しかし
眠いので俺は放置t
・・・
・・・1分後
娘「すみません」
娘「@@駅って後何個でしょうか?」
なんか怪しい日本語でそう聞かれる。
取りあえず知ってる俺だったので答えちゃう俺
俺「@個先ですよー」
娘「アリガトゴザイマス」
簡単に教えたので気を良くしたのか、たどたどしい日本語で話すこの娘は俺に話題を振ってくる。
娘「西武新宿線詳しいのですか?」
娘「高田馬場詳しいのですか?」
眠い。
されどにこやかに返答する俺。
ちょっとひきつってるけど。
そして
娘「実は韓国から数日前に語学留学しにきて、まだ日本なれないのですよー」
なるほど。
どうせそんな所だとは思ってたけど。
結構日本語巧い方だとは思ったけどね
娘「ですので今は家の近くを色々歩き回ったりしてるのです」
娘「学生さんですか?」
娘「新宿等詳しいのですか?」
矢継ぎ早に来る質問。
しかもかなりの大声。
突き刺さる周りの視線。
凄 い 恥 ず か し い 。
「新宿?詳しいですよ
主に詳しい所?歌舞伎町。
さくら通りから職安の方まで
風林会館付近でしたらお任せ下さい」
なんて
口 が 裂 け て も 言 え る 雰 囲 気 で は な い。
にこやかに爽やかに茶を濁しつつ応対する俺。
例え相手の日本語がなんか変でもまぁ相槌打っておく俺。
ていうかそれだけでも周囲の視線が痛い俺。
永遠にも思えるその時間が過ぎ。
暫くして彼女の目的駅に来て彼女は降りる支度をする。
娘「色々有難うゴザイマシタ」
娘「良ければこれどうぞ」
娘「またねー」
何かを渡して降りていく彼女。
見てみると
携帯番号+PCのフリーメアド付き名刺。
こ れ が 全 て の 始 ま り だ っ た・・・
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